バースターによる丁合い
オフセット輪転印刷機では1つの長い紙(ロール紙)に連続して印刷します。大雑把には単票の場合は単純に切り離すだけですが、複写伝票の場合は、複数の複写紙を順番に並べて1組にし、数十組を1冊として製本できるように複数の複写紙を並べながら切り離す必要があります。 この作業を丁合いと言い、当社ではバースターと呼ばれる設備を主に使用しています。
6枚複写の丁合い
通常の複写伝票は1組2、3枚のご注文が多いですが、納品書などでは複写枚数が多くなる場合もあります。以下の動画は6枚複写の伝票をバースターで丁合いしています。
ちぎり線(ミシン線)が多い伝票の丁合い
飲食店の会計伝票(お勘定書)などでは、1枚めはキッチンへのオーダー用にちぎれるように破線状の切れ込みを入れており、2枚目は破線なしで清算に用いるタイプのものがあります。このタイプは居酒屋や焼肉屋など追加注文が多いお店でのご利用が多いです。
弊社のオリジナル会計伝票B2-SYは15行の明細行があり、それぞれにミシン線を入れ、ちぎり易いように製作しています。しかしその分、他の伝票と同じように丁合いしようとすると途中でちぎれてします恐れがあります。
(※ミシン線が多いことを伝票屋では多条ミシンと言います。)
そこで、通常の伝票の場合は印刷面を上向きにして丁合いするのですが、この会計伝票の場合は印刷面を下にして丁合いを取ります。理由は1枚目はミシン目が多いですが、2枚目はミシン線が無い1枚の用紙です。その用紙が上に被さるとその紙の圧で紙を押さえる状態になるため、バースターの処理中に紙がちぎれるのを防ぐことができます。
写真や動画ではミシン線が分かりにくいですが、会計伝票B2-SYの丁合いの様子です。黄色い用紙がミシン線がたくさん入った用紙で白色が清算用のミシンなしの用紙です。この2枚をミシン入り黄色の用紙が下になるよう裏向きにセットして丁合いを行ないます。
(関連:会計伝票"B2-SY"の印刷)
- 2018.06.14 -